読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

そして毎日はつづいてく

拝啓 見知らぬあなたへ

短歌

4月の短歌まとめ

春の持つ力強さと儚さが同居したような ねえ、きみが好き。 雨の降る桜並木を真下から眺めてた別れが降り注いだ 約束は果たされないと知りながら指切りをした祈るようにして 眠たくてでも眠れずに天井を眺め続けるよく晴れた午後 価値観が揺らぐぐらいただき…

短歌の目 4月

tankanome.hateblo.jp参加します。 1. 皿 ぼたもちを平らげたあとの角皿をまだ舐めているだろうかきみは 2. 幽霊 幽霊と言うだけあって幽かだなこうして記憶は消えてくのかな 3. 入 夕焼けの入り江にひとり座り込み最後の祝福を浴びている 4. うそ(嘘、鷽、…

1月から3月の短歌まとめ その4

待っていた風で舞い上がる花吹雪ぼくの命もそうであるかとかなしみの色が混ざった夕景はまるであなたが生きてるようでよろこびを運ぶ朝日を浴びながらなぜまだぼくは生きてるのかと雨粒が川に落ちては流れてくぼくらの生もその繰り返しで病室でチーズかまぼ…

1月から3月の短歌まとめ その3

喧騒をそっと包み込む春の雨その優しさはぼくの涙か鳥は鳴くそれを聞いてるぼくは泣くまた一日が始まっていく夜明け前命はぎゅっと縮こまり朝日を待って跳躍をする異なった世界線にいるぼくたちはまだ約束を果たしているか風が吹く季節はめぐり花が咲くきみ…

1月から3月の短歌まとめ その2

緩やかな死を生きていく病室のカーテンをため息で揺らして 真夜中に降る雪にぼくは気付かない夜が明けてみれば快晴の空 あとほんの少しの勇気ときっかけで生きていけたり死を選んだり 楽しくて幸せだった人生をどこで終えるかくらいの自由 きみのこと好きで…

1月から3月の短歌まとめ その1

生まれたらひとりぼっちで死んでいくぼくらはそんな風に生きてる イヤホンのLとRを逆にして戸惑いながらわざと泣く夜 指鳴らしパチンと世界を変えてしまう元のぼくには二度と会えない 穏やかな春の陽気を身にまとうきみに会いたいきみに会いたい 欄干に登っ…

はてな題詠「短歌の目」2017年1月

1.編 デタラメな編集繰り返した結果あるがままなど見る影もない 2.かがみ 少しだけ前かがみになり話聞く背の高いきみが大好きだった 3.もち あとはもうきもちの問題ゆっくりとこの人生を閉じていく音 4.立 立ち上がる瞬間の勇気 雨の降るダム湖の底に飛び込…

1月上旬11首

一人では耐え切れなかった新年がまた当たり前にやってくること 新年の穏やかな陽に照らされて昼寝の犬がチリリと光る ヒュプノスに寵愛されし魂はやがてタナトスに導かれてく 友だちも家族も恋や愛さえも生きる動機に少し弱くて どこまでも快晴の空はうんざ…

2016年の自分で好きな5首

月面できみが好きだと叫ぶような届かぬ仕方で伝える愛だ 文明の力を駆使して友となり近未来にてしばし語らう いやになる毎日朝がちゃんとくる生きてくことが期待されてる ぼくは泣くきみといる未来を思う何十年も続く夕焼け 知ることはほんの少しずつ死ぬこ…

ちょっと前の9首

帰り道やらかい夕日に照らされてひとりぼっちの影がのびてく いやになる毎日朝がちゃんとくる生きてくことが期待されてる 望んでもいない命の結末を運命などに任せられるか 病室に西日が射して郷愁が胸を突く帰る土地もないのに 病室の無音は多弁たくさんの…

最近の10首

夏頃はうっとうしかった前髪も冬にはホットココアに似合う 病院で吐くため息はいつもより重くてぼくは少しずつ減る 生命のしくみを知ったその朝に機械に生まれたかったと泣いた 夢を見た全部忘れた朝だった 手のひらをぎゅっとにぎりしめてた 俯いたぼくでも…

夏頃詠んだ脈絡ない6首

会いたいと言葉にできるはずもなく昔のメールだけで生きてる 蝉の音がきみの泣き声かき消して背中の湿気だけがリアルだ 太陽に愛されてるただそれだけで好きじゃなかった夏色の花 好きならば好きと言えればよかったが好きと言えないほど好きだった 秋色のカ…

短歌の目 12月 忘れない

題詠 【おでん】 おでんなら大根ばかりを食べるきみだからぼくだけ見てくれるだろう 【自由】 果てしない自由を前に立ちすくむ(ここはモニタで監視されてる) 【忘】 忘れない コクピットから見た景色 群青に空が染まってくのを 【指切】 泣きながらたった4字…

12月8日の短歌

落葉が視界を塞ぐ瞬間にきみは大人になったみたいだ神様はいると思った帰り道 命の色に染まる街並み夕空がすべて許してしまうから今更思い残すことなど

秋の景色2首

夕凪の街を包んだオレンジがぼくらのすべてを祝福してる 窓枠の正方形が切り取った紅葉を背に鳥たちが飛ぶ

さびしんぼ短歌5首

シンとした部屋で一人でジッとしてもう死んでるとか思うのだけど ベランダの柵にふわりとまたがって風が吹くのを待ってる気分 旅先の夜にだけ浮かぶ自らの輪郭を手で確かめている ひとりきり狭い病室で咳をして きみの匂いが思い出せない 採血の管が6本窓か…

きみのこと好きすぎだろ3首

月面できみが好きだと叫ぶような届かぬ仕方で伝える愛だ 眠れずにきみの好きな歌口ずさむ深夜一時が続けばいいのに 致死量のきみの言葉で眠りたい 脅しでもいい罵倒でもいい